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 赤紫色のヤマモモの果実は徳島の初夏を彩る風物詩。「みその農園」では曾祖父の代から4代にわたってヤマモモを栽培しています。栽培種は、瑞光(ずいこう)が主体で森口(もりぐち)も少々作っています。我が家の瑞光は、日本一古木ではと考えています。というのも中国から東京、徳島に持ち込まれたものを品種改良して瑞光を世に出したのは、私の曾祖父だからです。徳島県立図書館にあるヤマモモのことについての古い文献に書いてあったので間違いないと思います。

 

 口に含めばあまずっぱい香りが何ともさわやか。収穫期間が短く日持ちがしにくいため、産地以外では「幻の高級果実」と言われている果実です。しかも異常気象が続いているのでヤマモモの収穫量は以前と比べはるかに少量になっているのです。

 

  今は亡き両親が若かった1990年頃までは収穫期になると5~6人の人を雇って、それはもうたくさんのヤマモモを収穫したものでしたが、今ではもう風前の灯火。見通しの暗い果物になってしまいました。

 

 

☆2024年産ヤマモモは記録的な不作のため休ませていただきます。

      瑞光    森口

 

中国福建省温州原産。元日本郵船株式会社社長、近藤廉平氏が東京に持ち帰っていた。これが当時の徳島県知事、渡辺勝三郎氏の目にとまり、穂木の分譲を受けて小松島市櫛渕町で栽培開始。

 「近藤もも」と命名された。

 

後日、仁木沢平氏(私の曾祖父)が接ぎ木により改良を加え、現在の「瑞光」種を作り出した。直径3センチと大粒で酸味が強いのが特徴。現在のもっともポピュラーな品種。「瑞光」はオーロラを意味する。

 

終戦直後の昭和20年頃。徳島県海部郡海南町浅川の西村祖父松と森口利秋両氏が、行商人から買った苗木のうちの1本が、特に大きい実をつける品種であったので、櫛渕町の竹内栄さん(近所の家の祖先)が穂木をもらい受け増殖し、「森口」と命名した。

 

「瑞光」と比較すると酸味が弱く、実はさらに大きい。

豊かな自然が残る四国、徳島県小松島市。四国霊場第十九番札所、立江寺(たつえじ)からほど近い山麓に「みその農園」はあります。

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